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- アナログ規制の見直し対象となる団体(省庁、地方自治体、独立行政法人、公益財団法人等)
- DXが進まずアナログ的な業務をしている民間企業様
アナログ規制撤廃の背景
日本の官民を通じたデジタル化の遅れは深刻であるとの認識のもと、デジタル庁発令のデジタル臨時調査会(以降、デジタル臨調)が新たに発足されました。しかし、既存の規制や行政などの構造は維持されたため、経済、社会、産業全体のデジタル化につながりませんでした。
デジタル庁設立でデジタル改革の推進体制は整備されましたが、規制・行政のあり方まで含めて本格的な構造改革をしなければ、デジタル化の恩恵を国民や事業者が享受し、実感することは困難であるとされました。
そこで、デジタル改革、規制改革、行政改革を一体的に進めることになりました。
デジタル臨調の計画では、2024年6月までに法令などの横断的な点検・見直しを通じた「集中改革期間」におけるアナログ規制の一掃を目指しています。
見直し時期と内容
デジタル臨時行政調査会において具体的な見直しの内容としては、規制の条項5354件のうち、3895件を以下の7つに類型化。それらに対して4つのフェーズを定義し、段階的に見直すということが決定されており、そのほとんどが令和6年(2024年)までの見直し完了を目標としています。
見直し対象となった法令の実施機関のお客様は、今後、対象業務のデジタル化に向けた見直しを行う必要が生じます。
1.現場で人の目に頼る規制
完了時期 | アナログ規制の対象例 | 活用可能な技術例 | 技術の活用場面 | |
目視規制 | 令和6年まで | 水道施設の目視点検/ 火薬製造施設の完成・保安検査 |
ドローン/ 3D点群データ |
不備・劣化に伴う損傷等を リモートで確認・検査 |
実地監査規制 | 消火器具、自動火災報知設備等の 定期検査自動車の定期点検/ 下水道等の水質の定期検査 |
センサー・AI解析 | センサーや通信機器等を用いた 常時監視・測定により異常を検知 |
2.定期的に点検・確認を求める規制
完了時期 | アナログ規制の対象例 | 活用可能な技術例 | 技術の活用場面 | |
定期検査
点検規制
|
令和6年まで | 火薬の発破の際の見張り/ 船舶が行う見張り/ 原子力関連施設における見張り |
監視カメラ/ ドローン/ 画像解析技術/ 自動通報機能 |
技術/自動通報機能/ 見張人を必要としない法定監視 |
3.人が常にいること等を求める規制
完了時期 | アナログ規制の対象例 | 活用可能な技術例 | 技術の活用場面 | |
常駐専任規制 | 令和6年まで | 技術、自動通報機能 見張人を必要としない法定監視 |
オンライン 会議システム |
リモートによる情報取得・判断 |
4.公的な証明書・講習・閲覧に対面・書面を求める規制
完了時期 | アナログ規制の対象例 | 活用可能な技術例 | 技術の活用場面 | |
対面講習規制 | 令和6年まで | 高圧ガスを扱う施設の 災害防止講習 |
LMS | 講習申込/講習受講/ 受講修了証発行のプロセスを指定場所に訪問することなく完結 |
書面掲示規制 | 料金掲示や注意喚起 | ウェブサイト デジタルサイネージ |
オンラインによる書面の縦覧・閲覧 | |
往訪閲覧規制 | 純資産額規制比率書面の縦覧/ 業者名簿等の閲覧 |
オンライン手続き/ オンライン 会議システム |
事業申請書類の手続きのオンライン化 |
上記以外の技術活用についてもご相談を承っております。
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